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トンボと仕上がり断裁とは?印刷データ作成の基礎知識|望月断截製本所

トンボと仕上がり断裁とは?印刷データ作成の基礎知識

印刷データを作成する際、「トンボ」や「仕上がり線」「塗り足し」といった用語を目にすることがあるのではないでしょうか。これらは断裁に関わる重要な要素であり、印刷物の仕上がり品質を左右します。

この記事を読んでわかること

  • トンボの意味と役割
  • 仕上がり線とは何か
  • 塗り足しの重要性
  • 断裁時の注意点

印刷データを作成するデザイナーの方、入稿時の注意点を調べている方に向けて、製本のプロが解説いたします。

トンボとは

トンボの種類

トンボとは、印刷データに配置するマークのことで、断裁位置や折り位置を示すガイドラインの役割を果たします。「トリムマーク」とも呼ばれます。

トンボには主に以下の種類があります。

コーナートンボ

データの四隅に配置されるL字型のマークです。内側の線が仕上がり線(断裁位置)を、外側の線が塗り足しの終わり(ドブ)を示します。

センタートンボ

データの上下左右の中央に配置される十字型のマークです。印刷時の位置合わせや、折り位置の目安として使用されます。

折りトンボ

折り加工を行う位置を示すマークです。折り位置に配置され、折り加工の目印となります。

トンボの役割

トンボには、以下のような重要な役割があります。

  • 断裁位置の指示:どこで紙を切るかを示す
  • 位置合わせ:印刷時の見当合わせに使用
  • 折り位置の指示:折り加工の位置を示す
  • 品質管理:印刷・断裁のズレを確認

トンボがなければ、正確な位置で断裁することができず、仕上がりサイズが不揃いになってしまいます。

仕上がり線とは

仕上がり線とは、断裁後の印刷物のサイズを示す線のことです。「断ち切り線」「トリムライン」とも呼ばれます。

仕上がり線は、トンボの内側の線で示されます。断裁はこの仕上がり線に沿って行われ、仕上がり線の外側にある余分な部分(塗り足し、トンボなど)は切り落とされます。

例えば、A4サイズ(210×297mm)の印刷物を作成する場合、仕上がり線は210×297mmの位置に設定します。

塗り足しとは

塗り足しとは、仕上がり線の外側に広げたデザイン部分のことです。「ドブ」「裁ち落とし」「ブリード」とも呼ばれます。

なぜ塗り足しが必要なのでしょうか。それは、断裁時に若干のズレが発生する可能性があるためです。塗り足しがないと、断裁ズレが発生した場合に白い余白(紙の地色)が出てしまいます。

塗り足しの設定

  • 一般的に、仕上がり線の外側に3mm以上の塗り足しを設けることが推奨されています
  • フチなし印刷(背景が紙の端まで続くデザイン)の場合は、必ず塗り足しが必要です
  • 塗り足し部分には、背景色や画像を仕上がり線の外側まで広げて配置します

断裁とトンボの関係

トンボに沿って断裁する

断裁作業では、トンボ(特にコーナートンボ)を目印にして刃を入れます。トンボの内側の線(仕上がり線)に沿って断裁することで、正確な仕上がりサイズになります。

業務用断裁機では、トンボを目視で確認しながら断裁位置を調整します。プログラム断裁機では、仕上がりサイズを数値で設定して自動で位置決めを行います。

断裁ズレを考慮する

どんなに正確に断裁しても、若干のズレ(断裁ズレ)が発生する可能性があります。一般的に、±0.5mm〜±1mm程度のズレは許容範囲とされています。

この断裁ズレを考慮して、データ作成時には以下の点に注意が必要です。

  • 塗り足しを設ける:3mm以上の塗り足しで、断裁ズレによる白い余白を防ぐ
  • 文字を端に配置しない:仕上がり線から3mm以上内側に文字を配置
  • 重要な要素を端に配置しない:ロゴや画像も3mm以上内側に配置

データ作成時の注意点

印刷データを作成する際は、以下の点に注意しましょう。

1. トンボを必ず付ける

Adobe IllustratorやInDesignなどのソフトでは、トンボを自動で作成する機能があります。入稿データにはトンボを付けて保存しましょう。

2. 塗り足しを3mm以上設ける

フチなし印刷の場合、仕上がり線の外側に3mm以上の塗り足しを設けましょう。背景色や画像は、塗り足し部分まで広げて配置します。

3. 文字や重要な要素は内側に配置

文字やロゴなどの重要な要素は、仕上がり線から3mm以上内側に配置しましょう。断裁ズレで切れてしまうことを防げます。

4. 折り位置付近にも注意

折り加工がある場合、折り位置付近にも重要な要素を配置しないようにしましょう。折り目で文字が読みにくくなる可能性があります。

まとめ

トンボと仕上がり断裁について、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • トンボ:断裁位置を示すマーク。コーナートンボ、センタートンボなどがある
  • 仕上がり線:断裁後の印刷物のサイズを示す線
  • 塗り足し:仕上がり線の外側に広げたデザイン部分。3mm以上必要
  • 断裁ズレを考慮し、文字や重要な要素は仕上がり線から3mm以上内側に配置

正しいデータ作成は、美しい仕上がりの印刷物につながります。断裁やデータ作成についてご不明な点がございましたら、望月断截製本所までお気軽にご相談ください。

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